取引時間を制限するプログラム～ＰＡＲＴ２

前々回の記事の続きです。

ＭＴ４では、サーバーが世界各国にあることから、時間の設定をする際には、それぞれの国の時間帯を調べる必要があり、何かと面倒です。とくに、米国のように、夏時間と冬時間があったりすると、そのたびにプログラムを変更しなければならないというのは、いかにも億劫です。

そこで、外部パラメーターには、常に世界標準時間（ＧＭＴ）を入力するようにして、あとは、その国の時差だけを入力するようにすれば切り替えがかなり楽にできます。

たとえば、サーバーが日本にある場合、日本時間は「ＧＭＴ＋９」なので、外部パラメーターに「９」と入力するだけで、プログラムを変更できるというわけです。

しかし、これも簡単そうで意外に難しいんです。

上の画像を見ながら考えましょう。

たとえば、ＧＭＴにおいて、４／２の２１時というのは、ＧＭＴ＋４の国では、４／３の１時でなければいけません。

しかし、単純に、足し算をしてしまうと、２１時＋４時＝２５時というわけのわからない結果になってしまいます。

そこで、足し算をした結果、２４時以上になった場合には、その数から２４を引いてやるとうまくいきます。

つまり、

開始時刻 = 開始時刻＋時差;

if(開始時刻>23) 開始時刻-=24;

というような処理をすればよいわけです。

同様に、たとえば、ＧＭＴにおいて、４／２の２時というのは、ＧＭＴ－４の国では、４／１の２２時でなければいけません。

しかし、単純に、引き算をしてしまうと、２時－４時＝－２時という、これもわけのわからない結果になってしまいます。

そこで、引き算をした結果、負の数になった場合には、その数に２４を加えてやるとうまくいきます。

つまり、

開始時刻 = 開始時刻＋時差;

if(開始時刻<0) 開始時刻＋=24;

というような処理をすればよいわけです。

プログラム全体を見ると、

ちょっと見づらいですが、こんな感じになります。

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