MT4のフリーズ対策

とにかくよくフリーズしますね。


①雇用統計など相場の急変時

②重いEAやインジケーターを稼働させた時


は要注意です。


私の個人用の作業なら、そんなへまはしないのですが、お客様のご要望に応えようとすると、どうしてもそんな災難に遭遇することが多々あります。(涙)

そんなときは、メタトレーダーを再起動してもダメです。なぜならば、メタトレーダーは、再起動すると前回の状態がそのまま復元される仕組みになっているため、たとえ再起動しても再びフリーズに陥ってしまうからです。起動した状態をユーザーが自由に設定できればよいのですが、どうやら、メタトレーダーにはそのような機能がないようです。

このような場合、もはや、メタトレーダーをアンインストールして再インストールするしか方法がありません。私も、創業以来何十回もメタトレーダーを再インストールしています。

ところで、メタトレーダーがフリーズして再インストールを余儀なくされたとき、一番気をつけなければいけないのは、それまで使っていたEAやインジケーターを安全な場所に保存しておくことです

 

この点、メタトレーダーが正常に稼働していれば、

上図のように、「ファイル」→「データフォルダを開く」という手順で、保存すべきフォルダやファイルを取り出せばよいのですが、メタトレーダー自体がフリーズしているときは、これができません。


この点、build600より前のメタトレーダーならば、Cドライブ→「Program Files(×86)」→「MetaTrader●●●」と入れば、必要なフォルダやファイルがゲットできましたが、現在では、この方法も無理です。

このようなとき、どうしたらよいかを説明します。


まず、「(マイ)コンピューター」を開いて、

上図のように、「表示」→「オプション」と入ります。

そして、上図のように、「表示」タブを開いて、「隠しファィル…表示する」の欄にチェックが入っていることを確認し、OKを押します。


次に、「Cドライブ」→「ユーザー」→「自分の名前」→「AppData」→「Roaming」→「MetaQuotes」→「Terminal」と入ります。

すると、上図のように、英数の長い文字列のフォルダがあります(通常は、そのようなフォルダは一つだけですが、私のように複数のメタトレーダーをインストールしている人はそのようなフォルダも複数になります)。


これを開くと、

上図のように、必要なフォルダやファイルがゲットできます。

 

ここで、もしも、ある特定のインジケーターが原因でフリーズしている状況ならば、「MQL4フォルダ」の中の「Indicators」の中からそのインジケーターだけを削除するか、もしくは切り取って別の場所へ移動させて、その後メタトレーダーを再起動すれば正常に戻ります。

いずれにしても、こういう状況に陥る前に、あらかじめ必要なフォルダへアクセスできるショートカットをデスクトップへ保存しておくのもよい方法かもしれません。

やり方は超簡単で、必要なフォルダを「Altキー」+「左クリック」で、デスクトップへドラッグ&ドロップするだけです。

あとは、そもそもメタトレーダーがフリーズしないように、

 

①雇用統計時での使用を極力控える。

②バカみたいに重いインジケーターを使用しない。

②稼働を軽くするために、チャート上のバーの最大表示数を小さくしておく。

ということでしょうか。

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コメント: 5
  • #1

    こじんとうしか (木曜日, 01 10月 2015 03:10)

    感謝、感謝、感謝!

    涙が出るほど助かりました。ありがとうございます。

  • #2

    takechan (木曜日, 01 10月 2015 09:02)

    お役に立てて何よりです。
    この記事についてコメントをいただいたのははじめてですが、「お問い合わせ」からは、けっこうお礼のメールもいただいております。
    今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。

  • #3

    へべ (水曜日, 31 8月 2016 22:33)

    はじめまして。最近ここの記事と日記を読んで勉強させてもらっています。
    私の場合、自作インジケーターをテストしている際に無限ループなどでMT4をフリーズさせてしまうことがしばしばあります。(その程度の腕前・・ということなのですが)

    このときMT4を強制終了後に再起動させても、記事に書かれている通りまたフリーズしてしまいます。ところがMT4のprofilesフォルダの中にある該当chrファイルを削除してから再起動するとデフォルトの状態に戻り通常通り起動させることができます。

    chrファイルとはテキストファイルで内部には各チャートの表示方法やロードするインディケーターの種類やサブウィンドウの幅、トレンドライン等のオブジェクトの情報などといったMT4が起動する時に読み込まれる設定が各チャート毎に記されています。これらはチャート組表示のセットごとにフォルダ分けされてます。

    EAのフリーズに対処できるかはまだ試したことがないのですが、インディケーターがフリーズしたときはこの方法でほぼ復旧できています。もしかしたらEA設定もリセットできるかもしれません。再インストールよりも手軽で状況によってはchrファイルを編集することでフリーズ回避も可能です。お役に立てる情報だといいのですが・・・。

    今後も記事更新を楽しみにしております。それでは・・。

  • #4

    へべ (木曜日, 01 9月 2016 01:32)

    はじめまして。icustomの記事とても勉強になりました。

    役に立つかどうかわかりませんが、MT4がフリーズして起動しなくなったときには原因となっていると思われるチャートのCHRファイルを削除・編集するとフリーズを回避できます。
    自分の場合インディケーターをテストしていてこの方法を偶然見つけました。おそらくEAのフリーズにも対処できるのではないかと思います。
    CHRファイルはブローカーのMT4フォルダ内のprofileフォルダの中に入っています。拡張子はchrですが中身はテキストなので編集できます。まるごと削除すると起動時にそのチャートは読み込まれずに表示されなくなります。
    もうご存知でしたらすみません。
    記事・日記ともに有益な情報をありがとうございます。これからも期待してます!
    それでは・・。

  • #5

    EA作成代行 (木曜日, 01 9月 2016 10:39)

    >へべさん

    特定のEAやインジケーターが原因のときは、そのEAやインジケーターを削除して再起動していましたが、へべさんのやり方の方がスマートですね。

    貴重な情報をありがとうございました。