トレード手法について思うこと

今回のテーマは、トレーダーの方なら非常に興味のある内容でしょう。

 

これまでの私自身のトレード経験のみならず、EA作成代行業を営んで多くのお客様から教えていただいたさまざまな手法について、思うところを書いてみました。

 

参考にしていただければ幸いです。

スキャルピング

投資の世界では人気ナンバーワンといってもよいでしょう。圧倒的なトレード回数でみるみる資金を増やせる(?)のが魅力です。

 

しかし、FXでは、スキャルピングで生き残るのは難しいと思います。スプレッドやスリッページが邪魔をするからです。

 

詳しいことは、

 

スキャルピングって本当に儲かるの?~PART1

スキャルピングって本当に儲かるの?~PART2

 

をご覧ください。

 

しかも、メタトレーダーによる自動売買の場合には、もう一つ注意しなければならない点があります。

 

ロジックにもよりますが、バックテストとの整合性がとれないということです。

 

スキャル系のEAをバックテストするときは、ティック変動ごとのモードでテストをするのが一般的ですが、メタトレーダーのヒストリカルデータのティック変動は、実際のものではなく、1分足データから予想して作成した架空のものです。ビジュアルモードで観察すればわかりますが、実際の値動きとはかなり異なります。

マーチンやナンピン

論外ですね。

 

資金が無限にある人にしか通用しない手法ですね。

 

それとも、詐欺商材として売るなら儲かるでしょうが。

トラリピ

「最初にだれが考えたんだろう」というほど驚くべきテクニックで、値動きが想定内であれば確実に利益を積み重ねてくれるのが特徴です。

 

しかし、値動きが想定外になったときに、多数のポジションを抱えてしまったり、不本意ながら全決済に追い込まれたりし、そのとき破産するリスクがあります。

 

また、複数のポジションを持つため、ロット数をしぼる必要があり、資金管理が難しくて複利運用もしづらいことから、大きな利益を期待できません。仮に100万円の資金でやるとしたら、せいぜい、1日数千円の利益といったところでしょうか。にもかかわらず破産のリスクがあるとしたら、あまり魅力的な手法ではないと私は思います。

スイング

昔からトレードの基本ですね。

 

スプレッドやスリッページによる損失を最小限におさえることができ、バックテストとの整合性も一番とれます。

 

また、最大1ポジションのロジックなら、複利運用によって莫大な利益を叩き出すこともできます。

 

個人的には私が一番好きな手法です。

 

でも、素人に限ってこの手法の良さを理解していないようです。

サヤ取りやアービトラージ

一番確実に利益を出す手法といってもよいでしょう。とくに、メタトレーダーを使った自動売買であれば、1000分の1秒のスピードで利ザヤを狙い撃ちにできるので、ますます期待値が上がります。

 

ただし、「利ザヤ」というものは、その手法がある程度有名になると、瞬く間に発生しなくなってしまい、まぼろしの手法となってしまいます。そして、新しい「利ザヤ」を見つけるのには何十年もの歳月がかかります。