バックテストのもう一つの意味

メタトレーダーによるバックテストでは、過去のレートにおいてそのEAがお金をどのように稼いでくれたかを知ることができます。

 

総利益だけでなく、資産曲線や勝率、プロフィットファクター、ドローダウン等といった詳細なパフォーマンスレポートによって、その成績が一覧できます。

しかし、私たちのようにEAを開発する側にとっては、このバックテストにはもう一つ重要な意味があります。

それは、バックテストでエラーがなくロジック通りに稼働したら、そのEAは、少なくともプログラム的には誤りはない、ということです。なぜならば、プログラムに誤りがあれば、それがそのままバックテストに必ず反映されるからです。コンピューターは人間と異なり嘘をつきませんから。

なので、バックテストでは正常に稼働するのに、トレードでそのEAを使用したら不具合が発生した場合には、そのEA自体に問題があるのではなく、使用者が誤った使い方をしたか、もしくは、通信トラブルやスリッページといった外的な要因によるものということになります。

 

このことは、あるEAが不具合を起こしたときの原因を特定する上で、非常に大きな指針になります。