2007年にFXなどで4億円もの利益を上げて、1億3000万円を脱税してパクられた「ミセス・ワタナベ」こと池辺雪子氏は、今日のFXブームのまさに火付け役です。
彼女が書籍などで公開している手法を少しアレンジしたのが、本日紹介するEA7号です。
長期RSI-短期RSI>指定数のときにロング
短期RSI-長期RSI>指定数のときにショート
というもので、計算式から言えることは、「上昇トレンド中の押し目買い」「下降トレンド中の戻り売り」ということになります。
上の画像は直近5年間のバックテストによる資産曲線です。
時期によって勝てるときと勝てないときのバラつきがありますが、概ね利益を出せるようです。
以下はパフォーマンスレポートです。
◆検証期間 2016年1月1日~2020年12月31日の5年間
◆通貨ペア USDJPY
◆枚数 0.1ロット=1万通貨
◆時間軸 30分足
◆スプレッド 5ポイント
◆取引回数 781回
◆勝率 56.21%
◆PF 1.63
◆初期口座残高 100万円
◆最大ドローダウン額 6万2320円
◆最終口座残高 196万4710円
取引回数、勝率、PFいずれも申し分ない成績ですね。さすが脱税主婦です。(笑)
RSIの代わりにストキャスティクスや偏差値を利用しても、比較的良好なパフォーマンスが得られるようです。
上の画像はEA7号のフォワードテストの結果です。残念ながら賞味期限は1年もありませんが、いろんな時期でテストした結果、最短で2カ月くらいは持ちこたえてくれるようです。
このように、賞味期限の短いEAでも、その間ほぼ確実に稼いでくれるものであれば、定期的最適化を繰り返せば使えるのではないかと思います。
さて、本日は、逆指値による損切りの有効な方法について紹介します。
これまで紹介したEA1号~7号にはすべて、安全のために逆指値による損切りがつけられています。
ただし、「10PIPS」とか「50PIPS」など単純な値幅で損切りしようとすると、どうしてもうまくいきません。それは、相場のボラティリティー(=値動きの大きさ)がそのときどきで全く異なるために、最適な損切り幅もそのときどきで全く異なるからです。かといって、その損切り幅をメタトレーダーのオプティマイゼーション機能を使って最適化してしまうと、みごとにカーブフィッティングに陥ってしまいます。
そこで、直近のATRを算出して、損切り幅=ATR×N倍としてNの数値を最適化してやります。こうすることによって、相場のボラティリティ-が大きいときは損切り幅も広くなり、逆に、相場のボラティリティ-が小さいときは損切り幅も狭くなります。このように損切り幅をそのときどきの値動きの大きさに合わせて自動伸縮させることによって、EAのパフォーマンスを少しでもアップしようという試みです。
当方によるこれまでの経験では、この自動伸縮式の損切り幅の設定を導入したことによって、ほぼすべてのEAにおいて、パフォーマンスが格段に向上しました。
次回は、これまで紹介したEA1号~7号の中からいくつかを選んでポートフォリオを組んでみたいと思います。
お楽しみに。
コメントをお書きください
遠藤亮 (月曜日, 14 6月 2021 10:33)
素晴らしいシステムです
EA作成代行 (月曜日, 14 6月 2021 11:05)
>遠藤亮さん
コメントありがとうございます。
PART11がシリーズ最終回の予定です。
ぜひご覧ください。